馬喰町は、東京都内屈指の問屋街として知られている街です。この場所に住居がある人もいますが、どちらかといえばビジネス街の印象が強いでしょう。馬喰町は、東京都中央区のなかでも最も北に位置しており、台東区や千代田区とも隣接しています。交通アクセスも良好であるため、待ち合わせもしやすく、東京駅周辺のような人の多さもないので、ランチやディナーも長い時間待つこともありません。
ちょっと穴場的な要素のあるこの街は、大人のカップルに喜ばれています。騒々しくないため、デートでふたりきりの時間をゆっくりと過ごしたいというときにピッタリの街です。街並みを歩くときも人通りが多くないので、自分たちのペースで歩くこともできるでしょう。馬喰町はカップルにとって穴場的な存在であり、都会にいることを忘れさせてくれるような街です。
馬喰町にある焼肉店はさぞかし高級過ぎる店ばかりかと思いきや、実際はそこまで高すぎる店は多くなく、費用も想像していたよりもかかりません。もちろん、それぞれの食べる量によっても大きく違いが出てきますが、一般的な焼肉店に行くときとそう変わらない価格設定となっています。とはいえ、わりとリーズナブルな価格でありながら、食べることができる肉は一級品となっていることも見逃せません。
では、なぜここまでリーズナブルな価格であるのかについて疑問が出てくるはずです。その理由は仕入れにあるとのこと。生産者から直接仕入れるルートをいくつも持っていたり、一頭買いというまとめて仕入れる契約をしたりしているので仕入れ価格を抑えることができます。また、仕入れの間に業者を挟まないことで中間マージンをカットすることもできるため、新鮮かつ低価格での仕入れを実現しています。あらゆる部位の仕入れをすることにより、他店とメニューの差別化も図れ、「希少部位」と呼ばれる部位の仕入れも可能です。
一般的な焼肉店では希少部位は仕入れができる店そのものが少ないですし、常に仕入れることはできません。運のいいときに食べられるというケースがほとんどであるため、目にすることも少なくなっています。しかし、一頭買いであれば希少部位そのものが店に置かれている可能性も高いでしょう。このような点も隠れ家的な店をさらにもり立てています。
さらに、馬喰町の隠れ家的な存在の店というのは、接客についてもほどよい距離感を保っています。アットホームな雰囲気を大事にしているので、スタッフに話しかけやすく、肉についての知識もあるので質問をされてもいいでしょう。多くの店はオーナーが日本全国の和牛から目利きをして仕入れているため、かなりこだわりを持っていることが分かります。カウンターに座ることがあれば、職人の技を見ることができるでしょう。オーダーされてから肉を切ってくれる焼肉店もあり、手間をかけ、こだわりを持って仕事をしています。1枚1枚を焼く直前に切っているような店は、肉そのもののおいしさが別格です。このような店はタレにもこだわりを持っていますが、実際には塩などで食べられてみても味わい深くなっています。
もちろん、タレを付けて食べられてもおいしく食べることができるでしょう。馬喰町の焼肉店で出されるタレは、手作りでありこだわりを持っていることは分かりますが、あくまでも主役は肉であるため、自己主張の強いタレではありません。タレを濃くしてしまうと、肉の味を感じることができないため、肉の味を引き立たせている脇役の役目を果たしています。いずれにしても、店の雰囲気はもちろん、食べられる肉についても馬喰町の焼肉店は隠れ家そのものとなっています。大事なときに利用したい店として常にキープしておきたいといえるでしょう。